Hiromi Iibuchi

運動会のときに、「風船割り競争」というものをしました。 親子のペアーで、よういどんで風船を割り、その中から出てきた絵と同じピースをたくさんの中から探して、大きなパズルを完成させるというものです。 子どもたちも大喜びで、大興奮でした。 しかし、Aちゃんは他の子と同様、風船は大好きだったのですが、その運動会以来、風船を膨らませるのを見ただけで、怯えるようになってしまいました。 おそらく、バーンと割れることが、彼女にとって極度の緊張と、恐怖を感じさせるものだったのでしょう。

風船割り競争の経験は、彼女のトラウマとなってしまいました。 私たちには、今まで生きてきた中で、このようなトラウマは、誰にでも大なり小なりあるなー・・・と思いました。 トラウマって何なのでしょうか?

それは、「心の後遺症」と言えば分かりやすいかもしれません。 「トラウマ」を、広く考えると、外的、内的要因、病気、怪我、事故、侮辱、そして児童虐待、性的虐待、 等があります。専門的な治療が必要になるものもあれば、自分の力でなんとかなるものもあります。

今回のコラムを書くにあたり、そのうちの一つでもある、「自分の行動によるもの」を、考えてみました。 必ずしも、トラウマ=悪いこと とは言い切れない場合もありますが、多くの場合、後々の考え方や、行動に制限及び心理的にも悪い影響を与えやすいものだと思います。 下記は私自身の、トラウマ的な経験で思い当たるものです。

経験したこと 現在に残る思い
友達が目の前でバイクの事故を起こした 状況を一部始終見ていたため、トラックが接近してくることに、恐怖を感じる
車を運転中、ブレーキが間に合わず前の車に衝突 衝突時の音とショック
バイクで転倒して、骨折 バイクが暴れた時の、制御できそうにない感覚

ここに挙げた例はほんの一部ですが、単に嫌な経験として自分の中に残すのではなく、ステップアップのための経験と考えていけば、自分の糧になると思いました。

怖い、危ない思いをした経験は、今後の事故防止策につながります。自分の糧にすれば、原動力・行動力・自信に?がり、前向きに生きることになると思います。

まずは、自分で乗り越えたいという思いがあるかどうか、が肝心だと思います。体がこわばり、潜在的に反応してしまうこともありますが、この思いがあるかぎり、克服に向かっていると思います。

そして、克服のための、方法を考えることも、一つの要素になりそうです。 バイクの練習で例えると、転んでも繰り返し、繰り返し、同じ練習をつむのか、遠まわりでも違った角度から考えて、あれこれ試してみるのか・・・ということです。

事故の経験からは、今まで以上の安全を心がけて、自分自身、事故を起こしにくい環境を作っていくことが、大事なのだと思いました。

Aちゃんが、好きな風船で遊べるようになるには、割れる心配が無い、安心な環境を作ってあげて、満足させてあげることが、克服につながる一つの方法だと思います。少しずつ、怖い思いを取り除いてあげられればなと思います。

この先、まだまだ嬉しいこと、辛いこと、色々な経験をしていくと思います。その人がクリアできるはずの試練であるのならば、辛い経験であっても自分のパワーに変えてしまうほどの、アクティブな思考で、やって行きたいなーと思いました。